デビュー作「嗄れた部屋(かれたへや)」について

 

掲載は、ヤングコミック 1971・S46年 12/22号です。(通説の72年では、ありません!。)

(と、いっても、71年暮れですが・・・・・。)

 「デビュー作」というに、ふさわしい作品です。

 11ページの短編です。内容は、98年ビッグコミック新人コミック大賞増刊号収録の「オレのまんが道」(谷口氏インタビュー)の、氏の言葉を、借りると、「主人公の住んでいる部屋は、元売春をしていた女性の部屋で、そこで主人公の体を売っていた母の記憶や、母に捨てられた昔の記憶が浮かび上がるという。」といった作品です。(衝撃的な、内容で、どこまで書いてよいか、わからず、氏のことばを、引用させていただきました。)

 幻想的な、内容で、セリフが、極端にすくなく、淡々と、ストーリーが、つづられています。

 絵が、すばらしく、とくに「扉絵」は、部屋の壁から、女性の顔が、亡霊のように、浮かび上がった絵です。壁のひび割れ・染みと、あいまって、恐怖感さえ、おぼえます。

 当時、雑誌「ガロ」に、傾倒していた、氏の力作だと、思います。

 なお、目次には「マンガ最前線・嗄れた部屋」となっています。ついでに、谷口先生の、名前は、目次では「谷口二郎」、中扉では、「たにぐちじろう」となっています。

 (資料・コピーを、おくていただいた「えもぢった」さん、ありがとうございました。)